生きるのをもっと楽に、楽しく

1976年生まれの男性。 コピー機メーカー勤務の会社員です。 いろいろ生き辛さを感じていて、ちょっとずつでも生きるのを楽に、 そして楽しくしていきたいなぁと感じています。 このブログを通じて波長の合う人とつながれればいいなぁと思っています。

財布を拾ったけどなかなかうまくいかなかったお話

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「今日も仕事 イマイチだったな・・・」

 

とトボトボとうつむき加減で帰っていた時、唐突に私の前に長財布が現れました。

 

突然なのですが私はギバー(Giver)に憧れています。

ギバーとは、自分の持てるものを惜しみなく与える人のことです。

ギバーに対して、常に五分五分でいたい人を

 

「マッチャー(Matcher)」

 

人からもらってばかりいる人を

 

「テイカー(Taker)」

 

といいます。

 

「これはギバーになるチャンス!」(ちょっと意味は違うかもなのですが汗)

 

と私はその財布をつまみ上げ、近くの警察署に向かいました。

「つまみ上げ」たのは、中身を漁ったと思われたくなく、指紋をなるべくつけないためでした。

 

「財布拾ったんですけど」

 

と警官の方に伝えた時、皆さんビミョーな表情になりました。

 

ええ、知ってます。手続きがめんどくさいんですよね。

 

「少しお時間取りますけど」

「ええ、いいですよ」

 

どうせ仕事帰りですし、後の予定もありません。

何より私はギバーになりたい。

善行を行い徳を積みたい。

警察署が無人ならそのまま置いて帰ろうとしていました。

 

私が住所やら電話番号やら書類を書いている間に、警官の方が手袋をして財布の中を確認します。

そして後ろの同僚に振り向いて一言。

 

「けっこう入ってる」

 

うわああああああ!

言わないでくれ!!

欲が出てしまう!!!

 

そして権利関係の確認が入ります。

 

「落とし主が現れた場合、一部をもらう権利がありますが・・・」

「権利は要らないです」(キリッ!)

 

「落とし主がお礼の連絡をしたい場合は・・・」

「あ、連絡先は教えないで下さい」

 

「落とし主が現れなかった場合は・・・」

「・・・、落とし主が現れなかった場合の権利は持っていてもいいですか?」

「大丈夫ですよ」

 

ここで欲が出ます。

でもまあ免許証も入ってたし、ほぼ落とし主が現れるだろうと思ってました。

 

落とし主が現れるというその予想は思ってたよりも早く当たりました。

 

残りの書類を書いていた時に落とし主が現れたのです。

 

「げ、ちょっと怖い系のにーちゃんじゃないか!まぁいい、これで立ち去って私はギバーになる!」

 

「じゃあ私はこれで・・・」

 

と立ち去ろうとしたら、落とし主が

 

「いや、お礼を受け取ってください!」

 

と言ってくださいまして。

断るのもアレなので

 

「じゃあ千円だけもらいます。」

 

という事で、返還手続きを待ってお礼の受け取り。

 

「これで勘弁してください!」

 

渡されたのは千円札5枚。

 

「いやいや、こんなに受け取れませんって!」

「いやいや!拾ってもらったんやし!」

「じゃ、じゃあ2枚だけもらいます。後は周りの人にあげてください!」

 

的なやり取りがあり、ようやく警察署を後に。

 

うーん、相場の12割よりは少なかったけど、結局お礼を受け取ってしまった。

ギバーになる、徳を積むというのはなかなかに難しいなと思いました。

まぁでも、私も得したし、落とし主さんもパクられる事を考えると得したしで、ウインウインで良かったねと思うことにしました!

 

その後 もらったお礼は

 

「神様から」

 

という事で妻と子供で山分けしました^ - ^

 

 

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