発達障害の問題はかなり愛着の問題が絡んでる。
ざっくり言ってしまうとそんな主旨の本です。
私は今まで、お金持ちにはひがんだことはありません。
でも、愛情を多く受けたと見られる人間にはすごくひがみを感じてきたんですね。
そんな私としては同意できる内容でした。
愛情格差は確実にあると思うし、これを埋めるのはなかなかに難しいと思います。
1番印象に残ったのは第6章の「安全基地となる存在」です。
安全基地があると人は回復できるというのは納得です。
そして安全基地となるには以下の5つの条件が必要と言います。
- 安全感の保証
- 感受性、共感性
- 応答性
- 安定性
- 何でも話せる
いじめに遭っていたり、虐待を受けていると安定性が無くなります。
これはとても辛いことです。
だから親は、1 は確保すべき義務があると思います。
しかし、2~5は、どうでしょうか?
ただ、共感を持って話を聞き、
欲しい時に応答してくれて、
いつも情緒が安定してて、
何でも話せる。
そんなパーフェクトな親ってそんなにいるかな?
と感じました。
親のマスト項目は安全感確保で、あとはまぁ任意なのかなって。
じゃあ親で得られなかったものをどこで得るのか?
別の場所で補うしかないのかなって思います。
医者やコーチ、カウンセラー等になるのでしょうか?
気の置けない友人というのがプライスレスな存在だというのは、
この安全基地をある程度 担ってくれるからだと思います。
私は安全基地が欲しいし、自分も他人にも、安全基地を提供できないかなー?
って考えています。
この辺りは「心理的安全性」にも通じるところがあると思います。
理解を進めていきます。
- 作者: ポール R.シーリィ,神田昌典,井上久美
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2009/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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愛着障害には著名人の愛着障害の例が豊富に記載されてるのですが今回 私はそれをほぼ抜かしました。それはこの本によるところが大きいです。
この本のおかげで
本は全部読まなくていい!
と心の底から思え、そして実践できるようになりました。