怒りで拳を握りしめたら、その拳でもう片方の手のひらを何度か殴ってみるといいと思います。
多分、ものすごく痛い。
「自分は、こんな痛みを、相手に与えようとしていたのか…」
自分の怒りが、その痛みを与えるに足りるものなのか、冷静に考えられるようになると思います。
他人を殴ってしまうとその傷は取り返しがつかないかもしれない。
傷は治っても相手との関係性は永遠に切れる可能性が高い。
物を殴ってしまうと、その損害は何万円、何十万円になるかもしれない。
器物破損罪に問われるかもしれない。
自分の手のひらが、最も被害が少ない気がする。
もちろん、自分も大事にしてあげないといけない。
怒りが収まったら、殴った手のひらをいたわってあげて欲しい。
「守ってくれてありがとう。すごく痛かったよね。」
と、優しい言葉をかけてあげて欲しい。
数日間は痛むかもしれない。
痛みを感じる度に、その痛みの矛先が他人ではなく自分であったことにほっとして欲しい。
「怒りで拳を握りしめたら、その拳でもう片方の手のひらを何度か殴ってみるといい」
怒りで我を忘れそうになる時に備えて、常に傍らに置いておきたいと思います。