生きるのをもっと楽に、楽しく

1976年生まれの男性。 コピー機メーカー勤務の会社員です。 いろいろ生き辛さを感じていて、ちょっとずつでも生きるのを楽に、 そして楽しくしていきたいなぁと感じています。 このブログを通じて波長の合う人とつながれればいいなぁと思っています。

仕事への情熱を与えてくれる一冊【日本一の変人経営者 ブックレビュー】

日本一の変人経営者

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日本一の変人経営者 を読みましたのでレビューします。
宗次さんはCoCo壱番館の創業者で、極貧の少年期→不動産業→喫茶店→カレー屋という創業ストーリーをまとめた一冊です。

宗次さんの語り口調で書かれており、とても読みやすかったです。
宗次さんの情熱や多くの工夫が感じられて良かったです。
読んでいて、エネルギーを与えてもらえたという感じです。

以下、特に印象深かった点についてシェアしていきます。

極貧の少年期が原点

宗次さんは石川県に生まれたのですが児童養護施設に引き取られ、3歳の時に養父、養母に引き取られたそうです。
元々裕福な家だったらしいのですが養父が競輪にハマってしまい、養母が出ていき、養父と2人で極貧生活を送っておられたそうです。
6、7歳の時点で自分で米を炊いていたそうです。

競輪にハマり貧乏になるし、ずっとほったらかしで、ろくな父親じゃないなぁと思うのですが、宗次さんはそれでも父親が大好きだったそうで、パチンコ屋でシケモクを集めて父親に渡したりしていたそうです。

その義父は宗次さんが高校1年生の時にガンで亡くなったそうなのですが、入院中も選手名鑑を宗次さんに読み上げさせたり、亡くなる直前まで車券を買ったりしていたそうです。

はたから見ると酷い父親だなぁと思うのですが、宗次さん自身は自身の不屈の精神を作った原点だと振り返っておられます。

 

「どのような状況であっても、小さくてもいいから目標だけは持っていてほしい」

「目標が明確であれば現状は必ず乗り越えられる。ただし、他力本願ではダメだ。」

「つらいいまを乗り越えたら、その先にはきっとよいことが待っているから」

 

この辺りが響きました。
自分の力で、小さくてもいいから目標を立てて乗り越えていくってのが大事なのですね。

 

古き良き時代の事例をどうやって現代に再現させるか?

宗次さんは毎朝清掃を習慣にされており、自主的に従業員もそれに参加されていたそうです。
そのお礼として、宗次さんは年に2、3回、ポケットマネーでメンバーを旅行に招待するのを慣例としていたそうです。

私が気になるのは、ここなのです。

古い時代のモーレツな働き方や、奉仕活動って、このように社長のご褒美とセットになっていることが多いです。
今回だったら、清掃のお礼に旅行ですよね。

現代はこのご褒美の部分を抜いて、モーレツに働かせたり、清掃活動を強いたりしている事が多いのではないか、と思います。
他社の事例でうまくいっているのを見聞きして始めると思うのですが、活動に魂が入ってないんですよね。
この辺りが創業者とサラリーマンの違いなのかな〜と感じます。
幹部の人はこの辺り、本っ当に考えてほしいなと思います。

 

接客へのこだわりがすごい

喫茶店時代から安売りはせず、その代わりサービスを徹底されていたそうです。
特に印象的だったのは

 

「お客様から「お水ください」と言われたら私の負け」

 

という、奥様の言葉です。

私も外食でよく「お水ください」って言うんですよね。
で、言う前にお水くれてた店は、大体行き届いていた気がします。
こーゆー、当たり前のことを当たり前に実行できる、ってのがとても大切なんですよね。
私は飲食業でも接客業でもありませんが、このような当たり前の事ができているだろうか?
小さい、プリミティブな事からコツコツやっていこうと思います。

 

仕事への情熱を与えてくれる一冊だと思う

日本一の変人経営者

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先にも書きましたが宗次さんの仕事への情熱はすさまじく、読んだ人はそのエネルギーに感化されるのではないかと思います。
時代は変わっているのでそのままマネするのは危険ですが、接客の心構えなどは本質的で、現代でも充分通用するものであると思います。

私は大学時代、月に1〜2回はココイチに通うヘビーユーザーでした。
確かに飽きが来ず、定期的に食べたくなる味でした。
その原点に触れられてよかったです。
最近はもうしばらく行ってませんが、久々に食べてみたくなりました。