これを読んで私が決意したことが以下2つです。
- どんどん仮説を立てる
- そして、立てた仮説を超速で検証する
この本を読んで、人って、仮説と検証で成長していけるんだと感じました。
仮説と検証の数をこなせば、それは才能を凌駕できるのでは?
とワクワクする思いになりました。
仕事はもちろん、勉強の方法や、日頃の悩みについても仮説と検証をどんどん繰り返していこう、と思います。
とにかく早く仮説を立てて行動し、超速でそれを検証する。
そしてまた新たな仮説を立てて行動し、それをまた超速で検証する。
このスパイラルを進めていきたいと思います。
以下、本の内容で印象に残ったところをシェアしていきます。
実験する前に論文を書く
免疫学の石坂公成先生は、恩師であるダン・キャンベル先生から
「実験する前に論文を書け」
と言われたそうです。
冗談だろうと思っていたらマジで、仕方なく予測を元に論文を書いてから実験に臨んだそうですが、これは大変なアドバイスだったそうです。
このやり方だと、期待通りの結果が出なかったときでもその実験は無駄にならなかったのだそうです。
これは、会社でよく行われている改善活動でも応用できそうだなと感じました。
最初に、年度末の発表資料の素案を作ってしまうのです。
そうしておけば、思い通りにいったらもちろんOKですし、
うまく行かなかった時も最初のストーリーを基準にして、ずらしたストーリーで軌道修正すればうまくいきそうです。
ストーリーを構築する際の「空パック」
BCG(ボストンコンサルティンググループ)では、ストーリーのアウトラインを作る場合に「空パック」を使うのだそうです。
「空パック」とは「空パッケージ」の略で、中身が埋まっていないスライドがたくさんあるパッケージのことだそうです。
これは、稟議の説明資料に使えそうです。
以前職場の人が
「稟議は物語!!!」
って言っておられたのですが、なかなかうまく説明資料が作れないんですよね。
今度稟議を担当するときは、この「空パック」の手法を使ってみようと思います。
名刺の裏一枚に書ききれないアイデアは大したアイデアではない
「アメリカの心」
という本に書かれている言葉らしいのですが、筆者のお気に入りだそうです。
レポート用紙何枚ものアイデアは相手には理解されにくく、それよりも1,2行でいい切れるアイデアこそ実は素晴らしいアイデアとのことです。
仮説構築のためのインタビューは、まず目的を定める
当たり前ですが、忘れがちですね。
具体的には下記のような目的を立てます。
- 業界、業務を理解する
- 問題を発見、整理する
- 仮説を構築、検証する
良い仮説は、掘り下げられている
- 悪い例: 営業マンの効率が悪い
- 良い例: 営業マンがデスクワークに忙殺されて、取引先に出向く時間がない
悪い例は「で、何したらいいの?」ってなりますし、
良い例は「なるほど、ではデスクワークを見直してみよう」
と、行動に結びつきます。
私はこれを「もう一段階掘り下げる」と覚えようと思います。
そんなに詳細に掘り下げなくとも、一段階、多くとも二段階掘り下げると良い仮説になりそうな気がします。
ディスカッションには必ず仮説を立てていく
何の方向性も示されず、迷走したまま何の結論も方向性も出せなかった会議に数多く参加してきました。
ファシリテーターであれ、参加者であれ、何かしらの仮説を立てて臨んでいきたいと思います。
So What?を常に考える
日本語にすれば「だから、何?」
自分で何か考えを思いついた時に「だから、何?」と問い続けたら良い考えになりそうです。
問題は、誰かの考えを聞いた時ですね。
そのまま「だから、何?」というと、表現がきつくなりそうです。
「次は、何をしようか?」
とか、
「これについて、どう考えたのですか?」
とかにしようかと思います。
なぜを繰り返す
いわゆるなぜなぜ思考ですね。
ただこれは、批判にならずに純粋な「なぜ」で進めることにコツがあると思っています。
こちらについてはまた別の機会に掘り下げたいなと思います。
気持ち悪くても結論から考える、そしてその内容を検証する
「気持ち悪くても」
とあるけど、私は実はあまりそう感じませんでした。
私の場合は決めつけるクセがある気がしているので、
その結論が合っていたかどうかという答え合わせをしっかりしていきたいなと思います。
とても読みやすく、ワクワクする内容でした。
オススメです!