今から30年以上前の話です。
部屋を整理していて、文庫本が多く出てきました。
「うーん、この本、捨てるのももったいないし、売れないかな・・・?」
と思い、売りに行ってみよう、と思い立ちました。
行ったのは三ノ宮の商店街にあるザ、古本屋、といった佇まいのお店でした。
「これ、売りたいんですけど・・・」
と話しかけると、ものすごく訝しがる老女の店員達。
持ってきた本を見せるも
「いや、うちの店は、このような本は扱ってないです・・・」
とか言われて、とぼとぼと店を後にしたのでした。
店員には訝しがられるし、
本は売れないし、
持ち運びは重いし、
で、もう散々でした。
それに比べて今は本当に良い時代です。
ブックオフ的な店舗に行けば流れるような作業で査定、買い取りまでやってくれますし、
値がつかない本も、無料で引き取ってくれます。
メルカリに出品すればすぐに買い手がついて、これまたスムーズに発送できてお金も振り込まれます。
当時、とぼとぼと店を後にした少年の私に言ってあげたいです。
「ナイスチャレンジ!ちょっと時代を先取り過ぎたね。将来はもっと簡単に本を売れるようになるよ」