毎年発表されているサラリーマン川柳が今年も発表されました。
今年は、コロナを取り巻く状況を上手く表現したものが多かったようです。
第1位「会社へは 来るなと上司 行けと妻」(なかじ 30代/男性)
第2位「十万円 見る事もなく 妻のもの」(はかなき夢 30代/男性)
第3位「リモートで 便利な言葉 “聞こえません!”」(リモートの達人 50代/男性)
第4位「嫁の呼吸 五感で感じろ! 全集中!!!」 (鬼嫁一家 30代/男性)
第5位「じいちゃんに JY.Parkの 場所聞かれ 」(けぇぽっぷ 40代/女性)
第6位「我が部署は 次世代おらず 5爺(ファイブジイ)」(松庵 50代/男性)
第7位「お父さん マスクも会話も よくずれる」(さごじょう 30代/男性)
第8位「YOASOBIが 大好きと言い 父あせる」(テンビ 50代/男性)
第9位「お若いと 言われマスクを 外せない」(エチケット 50代/男性)
第10位「抱き上げた 孫が一言 密ですよ」(白いカラス 60代/男性)第34回『第一生命サラリーマン川柳』大賞決定 「会社へは 来るなと上司 行けと妻」【ベスト10発表】(オリコン) - Yahoo!ニュース より引用
私は、1位、4位に共感しました。
家にいると、妻には嫌がられますね(苦笑)
また、妻の挙動は確かに集中しておかねばなりません。
洗濯物を干す時は手伝い、買い物から帰ってきたら冷蔵庫にものを入れるのを手伝う。
改めて思うのが、言語化の力です。
これらの川柳を、「あるある(笑)」と、理解や共感することはできる。
しかし、ほとんどの人がこれらの川柳を作ることができない。
皆、同じ経験や同じ感覚があるはずなのに、です。
これは、私達が日々感じていることを「言語化」できていないことの証左ではないでしょうか?
いろいろ頭で考えたり、話したりして、自分の周りや内部のことを把握しているつもりで、実はできていない。
私は、言語化できていない割合は2割くらいかなぁと思っていましたが、
最近は言語化できているのは文字通り「氷山の一角」ではなかろうか、と思うようになりました。
言語化できている部分の方が、遥かに少ない。
そう考えると、
- 自分の意図と相反する行動を取ってしまう人が多く存在すること
- コーチングで救われる人が多いこと
- 文学で日々ベストセラーが生まれること
この辺りに合点がいきます。
- 自分のことを把握できていないから思ったように行動できない
- 自分のことを言語化する助けになるから救われる
- 人々や社会に横たわる空気を的確に言語化して、多くの人の共感を得る
そう考えると、自身の周りや自身の考えを多く言語化するということは、
自分が生きるのをより楽にしてくれるのでは?と思います。
「言葉の力」について、もう少し考えていきたいと思います。