今日は3月11日。
東日本大震災から11年になります。
犠牲になられた方には謹んでお悔やみ申し上げます。
2011年3月11日は金曜日でした。
娘は夕方から東京に遊びに行く予定でした。
私は娘を新幹線の駅まで送るため、午後半休を取っていました。
「送りに行くまでにまだ時間があるな・・・」
と思い、マンガ喫茶で時間を潰しておりました。
すると、うっすらと揺れを感じました。
「あらら、地震かな・・・?」
と思ってると、なっかなか収まらない。
こんな長い地震は珍しいです。
「にーちゃんこれ地震かぁ!?」
と店員さんに叫ぶおっさんの声が聞こえます。
ん?これはヤバいのでは?
と思い、個室のテレビをつけます。NHK。
東北ででかい地震があった模様。
定点カメラからの映像が流されます。
この定点カメラ、いつもならライブ映像は変わり映えしないのです。
地震はもう終わってますからね。
動きがあるのは、地震発生時の、数秒間の録画映像のみなんです。
しかし、この時の定点カメラからのライブ映像は、違いました。
海の水位が、どんどん上がってくるのです。
ライブなのに、早送りの映像を見ているようでした。
港の映像では、最初、ゆっくりと船が動き始めました。
と思ったら、その速度がどんどん上がります。
そして、船が中心の渦に向かってものすごい速度で回り始めました。
もう、船がお風呂の中のおもちゃみたいな感じでした。
駐車場の車が津波で押し流されていました。
ここも、ミニカーのように車がどんどん流されていました。
「これは、えらいことになっているのでは・・・」
と思いつつ、頭がまったくついていけませんでした。
とりあえず、妻に電話して、家に帰りました。
家に帰ると娘が机に突っ伏していました。
東京行きがおじゃんになって、落ち込んでいたのです。
まぁ前々から楽しみにしていたので無理ないです。
しかし、テレビで状況を見ると、出発前にとどまることができたのがとても幸運であると気づきました。
東北ほどではないのですが、東京も大きく揺れており、大混乱に陥っていたのです。
もし出発していたら途中で足止めを食らって帰ってくることもできなかったと思います。
その後、テレビはずっと震災の様子を流し続けました。
CMは無くなり、代わりにACのCMが延々流れました。
そう、このCM。
「ぽぽぽぽーん♪」
のフレーズを覚えておられる方も多いのではないでしょうか?
私はこの頃インフルエンザにかかってしまい、隔離状態で3日寝込みました。
やる事が無いのでずっとテレビを見てました。
真っ黒な津波の映像が延々流れているのを見ていました。
その時の感情や思いは、今だに言語化できません。
実は3.11の数日後の3月15日、静岡で震度6強の強い地震が起こっています。
しかし静岡ではほとんど被害は無かったのです。
上記はその時の2ちゃんねるの様子なのですが、私はこれをリアルタイムで見てました。
不謹慎ですが笑ってしまいました。
しかしうちの会社はこの時サーバーを東京から大阪に移動していた最中でして、この自信の影響をモロに受けました。
福島第一原発事故の影響も大きかったですね。
水蒸気爆発の映像はなかなかに衝撃的でした。
日本から出なければならないかもしれない、と思い、私はこの時家族全員分のパスポートを手配しました。
幸い使うことは無かったのですが、ここで準備しておいたおかげで、2017年、家族で台湾旅行に行くことができました。
上記で紹介したマンガ「いちえふ」はモーニングでリアルタイムで読んでいましたが、とてもリアルに書かれていました。
おかげでいたずらに不安になることも無くなりました。
Evernoteがプレミアム版を期間限定で無料化したのもこの時でした。
ここから私はEvernoteを使い始め、以来11年、毎年課金しています。
そう考えるとこのテの慈善活動というのは、案外コスパの良い行為なのではないかと思います。
今、ウクライナ問題でイーロン・マスクが自社の衛生ネット網スターリンクをウクライナに解放していますが、これもものすごい宣伝効果があると思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
最後にちきりんさんの3.11についてのブログを紹介します。
この記事にはとても反響があり、多くの言語に翻訳されているとのことです。
私はこの記事をちきりんさんのVoicyで初めて知ったのですが、感動しました。
日本人であることを誇りに思える、とても良い記事です。