ルトガー・ブレグマンという方をご存知でしょうか?
1988年生まれの33歳。オランダ人のジャーナリストです。
今後注目かなと思います。
この人を知ったきっかけは、私がフォローしている勝間さんとマナブさんがほぼ同時にブックレビューしたからです。
お二人がそんなに推すならこれは読まねば!と思い、隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 を手に取りました。
正直、内容があまりに革新的で、頭がついていけていません。
でもキングコング西野さんとか、堀江貴文さんとかと言われている内容の方向性は一致しているので、もしかしたらそんなすごい時代が来るのかも、と思ってしまいました。
最も衝撃なのは
福祉をすべて廃止して、生きているだけでお金を与えると良い
との論です。
存在しているだけで無条件にお金を支給することで、
生活保護とか、チェックのコストが大幅にカットできる。
小田原ジャンパー事件 にもある通り、不正受給のチェックで多くの費用が使われていますし、担当の方も疲弊していると思います。
シンプルにお金渡す、に変えるとそのコストや、担当部署すら無くすことができるなんて、革命的な考えです。
そしてアメリカで実施する場合の費用は1750億ドル。
GDPの1%以下、との試算にも驚きました。
ただ、生理的に受け付けないんですよね。
ただでお金を配ってしまうと、多くの人が怠惰になってしまうのでは?
という疑念が払拭できません。
この考えはちきりんさんの言われる
「頭の棚」
に置いて、中長期的に考えていきたいなぁと思いました。
以下、思ったことをつらつらと書きます。
GDPは成長を表す指標としては不適切
戦時の国力を示す指標としては優秀だけど、現在は適切な指標ではない、
という論ですした。
例:
スカイプの普及で世界は進歩したがその進歩はGDPには現れず、
むしろ退化として捉えられる
これはほんと同意です。
GDPを使った生産性についての論にまったく腹落ちできなかったんですよね。
賢い人が代弁してくれて嬉しい ^^
金融に優秀な人が集中しすぎている
戦後、洗濯機、冷蔵庫、スペースシャトルとできたのに対して、ここ数十年は進歩がない。
富の移動ではなく、富の創造に費やされるべき、との論でした。
これも同意で、金融よりもエンジニアとかのほうが収入高くあるべきだろ、と思います。
ただ最近はスペースXのロケットとか、テスラでの電気自動車とか、自動運転とかドローンとか、革新は進んでるのかなぁと思います。
世界は密かに良くなってきている
一章で出てきたこの論は、ファクトフルネスに通じるものがありますね。
世界は密かに良くなってきている。
これはマスコミ報道ではほぼ言われていない事実です。
人って、ネガティブなニュースが大好きなんですよね。
人は欠乏すると近視眼的思考になり、バカになる
三章の貧困は人をバカにするって論は、欠乏の行動経済学にも通じますね。
私自身も、仕事に追われまくっていた数年前は、今よりも数段バカだったような気がします。
欠乏を感じている時って、本当に正しい判断ができなくなるんですよね。
今後の人生で絶対にハマりたくない穴です。
非常に革命的な考えで驚きましたが、今のうちにこのような考えに触れられてよかったです。
ルトガー・ブレグマンさんの最新著書はこちら。
これも近いうちに読んでみたいです。