生きるのをもっと楽に、楽しく

1976年生まれの男性。 コピー機メーカー勤務の会社員です。 いろいろ生き辛さを感じていて、ちょっとずつでも生きるのを楽に、 そして楽しくしていきたいなぁと感じています。 このブログを通じて波長の合う人とつながれればいいなぁと思っています。

彼と彼女の話

彼は喋らない。

語らない。

無駄な事は言わない。

彼女は彼の事をボロカスに言う。

かつては認め合った筈なのに。

彼女は彼のやる事為す事が気に入らない。

くさい。

汚い。

散らかす。

女性のキメ細やかな視点で見たら、世の中の殆どの男性がそう見えるのだろうとは思う。

確かにくさい。

確かに汚い。

確かに散らかす。

いちいち癇に障るんだろうなとは思う。

でも治せない。

なぜならそんなキメ細やかな神経など、持ち合わせていないから。

足の無い人間に走れと言っているようなものだ。

それでも頑張って這いずり回る姿を見て、無様だと嗤う。

なぜこんな簡単な事が出来ないのかと詰る。

仕方無いじゃないか。足が無いんだから。

しかし彼女は彼に足が無い事を認識出来ない。

出来ない理由がどうしても理解出来ない。

かくして彼は黙る。

やる事為す事裏目に出るから、何もしなくなる。

何も語らなくなる。

彼女と子供達は、彼が何を考えているのか、何を感じているのか分からなくなる。

 

探偵ナイトスクープで、20年以上家族と話さなかった父親が出た事がありました。

彼も同じ感じだったのではないのかなと思います。

ちなみに番組の最後に、彼は家族と言葉を交わし、家族は涙します。彼もきっかけを喪っていただけで、それほど頑なな想いを持っていた訳では無かったようです。

 

「しかし彼女は彼に足が無い事を認識出来ない。」

 

何故認識出来ないかと言うと、これは実際は脳の資質によるものだからです。

脳には性質の偏りがある。

しかし傍からはそれが分からない。

実際私も、相手を罵倒するような物言いしか出来ない人を

何でこの人はこのような物言いしか出来ないのか?馬鹿なのか?

と思う事がありますが、それは足の無い人に走る事を強要しているのかもしれません。

マンガ ホムンクルスのように、見た目で分かれば良いのですが。

 

これは、彼を主語にして書きましたが、彼女を主語にしても全く同じことが起きているのだと思います。

特に男性の思慮の無い言葉は女性を酷く傷付けてる可能性が高いです。

妻が5年口を聞いてくれません という本がありますが、これも、そんな認識のずれが産んだお話なのかもしれません。

 

私は何でも本音で話をするから大丈夫。

 

そう思って生きてきましたが、他人事では無いなぁと思います。

私は積み重ねた日々に意味を持たせたい。

積み上げた先に分かり合いがあって欲しい。

実は捻れてて、永遠に交わる事が無いのなら、その積み重ねは止めて、もっと他の積み上げを始めたいと思う。

 

妻のトリセツ

夫のトリセツ

 

今回お話したようなボタンの掛け違い、悲劇を防ぐ聖書のような本だと思います。

もう一度、読み返します。