生きるのをもっと楽に、楽しく

1976年生まれの男性。 コピー機メーカー勤務の会社員です。 いろいろ生き辛さを感じていて、ちょっとずつでも生きるのを楽に、 そして楽しくしていきたいなぁと感じています。 このブログを通じて波長の合う人とつながれればいいなぁと思っています。

生物はタンパク質を欲している、そして、超加工食品は食欲をバグらせている【科学者たちが語る食欲 ブックレビュー】

「なんで自分はこんなにお腹が空いてるんだろ?」

と思い、手に取った一冊。
何十年にも渡る研究が一冊に凝縮されていて、とても有り難さを感じました。
私がこの本で学んだことは、以下の2つです。

 

  • 生物は皆、タンパク質を欲している
  • 人間は超加工食品で食欲がバグってる

衝撃的だったのは、バッタ、オランウータン、人間、あらゆる生物は

 

「タンパク質欲」

 

を持っており、一定の割合までタンパク質を摂らないと気がすまない性分なのだそうです。
特にバッタはタンパク質のためなら共食いもする。
オランウータンも、無計画に食べていても、タンパク質の割合は測ったように一定になっているのだそうです。
生物の食欲ってのは、よくできているのですね。
(でもバッタと同じにされるのはちょっとつらい(;・∀・))

 

ではなぜ、人間だけは際限なく食べてしまったり、激太りしてしまうのか?
それは

 

「超加工食品」

 

で、食欲がバグってしまっているから、らしいのです。
際限無く食べてしまうように、いろいろ工夫がされている。
なぜそんな工夫がされているのか?
もちろん、いっぱい売るためです。
(商業主義、ほんと怖い)

 

その他にもあまりにも多くの有用な事が書かれているのですが、私のブックレビューでは最終章の実践編から、印象に残ったものをピックアップしたいと思います。

タンパク質ターゲットを理解する

ステップ1 自身の必要カロリーを推定する

ハリス・ベネディクト法で一日の必要カロリーを推定します。

基礎代謝量 - 高精度計算サイト で計算してみました。

1,429kcal と出ました。

ステップ2 必要なタンパク質量を算出

次に、カロリーから、必要なタンパク質量を算出します。

年齢や性別により、比率が異なります。

私は中年。比率は0.15なので、タンパク質比率15%になります。

1,429kcal x 0.15 → 214

 

ステップ3 一日の必要タンパク質のグラム数を算出する

ステップ2で算出した値を4で割って、一日の必要タンパク質のグラム数を算出します。
(タンパク質1グラムは4キロカロリーに相当します)

214 ÷ 4 → 53.5 グラム

私が一日に摂取すべきタンパク質量は 53.5グラムになりました。

 

超加工食品を避ける

食欲をバグらせないために、超加工食品を避ける必要があります。
超加工食品を見分ける基準としては、下記のような成分が入っているかどうか、になります。
うーん、どれも見たことある・・・。

 

  • 高果糖コーンシロップ
  • 水素添加油脂
  • エステル交換脂肪
  • タンパク質加水分解物
  • 香味料
  • 旨み物質
  • 着色料
  • 乳化剤
  • 乳化塩
  • 甘味料
  • 増粘剤
  • 消泡剤
  • 充填材
  • 炭酸化剤
  • 発泡剤
  • ゲル化剤
  • つや出し剤

 

高タンパク食品を食べる

自身のタンパク質欲を満たすため、高タンパク食品を食べる必要があります。
具体的には、下記のような食材です。

  • 鶏肉、肉、魚、卵、乳製品
  • 種、ナッツ、豆
  • 豆は食物繊維もとれるのでなおよし

 

塩味が欲しいことの意味を知る

塩味や旨みが欲しい=タンパク質が必要だということです。
しょっぱいスナックの誘惑に屈しないこと。
(これ、私が最も肝に銘じなければならない内容です。)

 

おまけ 知識の武装が不可欠な時代

いやー、他にも研究者の方の長年に渡る研究の経緯やタンパク質摂取量と寿命、生殖器の関係など、有用で興味深い内容が盛りだくさんだったのですが紹介しきれませんでした。
私が紹介したのは本当にさわりだけですので、興味を持った方はぜひ読んでみていただきたいなと思います。

しかし今回の超加工食品でもそうなのですが、巨大企業というのは利益のためなら非道な事をするものなのですね。
過去の話ではなく、現在進行系というのが怖いです。
しっかり知識を備えて、被害に遭わないようにしていきたいと改めて思いました。