マンガで、とても読みやすくあっという間に読めてしまいました。
カルト宗教を極端に否定しているわけでもなく、比較的ニュートラルなスタンスで良かったと思います。
筆者であるたもさんがどのようにカルト宗教を信じ、どのように抜けていったのかの経緯が分かりました。
たもさんは母親の影響で入信し、そこで夫となる人と出会い、結婚します。
最終的には家族で抜けるのですが、2人とも宗教の影響が少なかったのかなぁと思いました。
組織ぐるみで囲い込もうとするのを聞くと、普通の人はとてもじゃないけど抜けられないのではないかと思いました。
すべての人は親や育ててくれた人の影響を受けます。
その悪影響に生涯に渡って苦しむ人もいます。
私もかなり親の影響は受けてしまったのですが、それでも今、自分で自分の生き方を選べる状況にあるということについては、感謝したいなと思います。
今、この時を、今生を大切に生きたい
作中でたもさんの夫が
「もし本当にハルマゲドンが来て、楽園があったらどうする?」
という問いかけをします。
これが本当であれば、教団の教えを守っていたほうが幸せになれるはずです。
しかしたもさんは
「たとえそうだとしても、私は今を大切にしたい」
と答えます。
ここにとても共感しました。
正直先の世界がどうなるか、誰にもわかりません。
ただ、今をないがしろにしてはいけないのではないか、と思います。
次の作品も書かれているのですね。
こちらも読んでみたい。