先日皮膚科に行ったのですが。
湿疹の出方が、今までと違ったんですね。
ボコっとした赤い塊みたいなのが、所々出てくるようになってきました。
先生によるとこれは「痒疹」というらしいです。
「痒い」と「湿疹」で「痒疹」
なるほど。
イマイチステロイドが効かないと言うと、なんとヘパリンが処方されたんですね。
ヘパリンはただの保湿剤。
帰ってから調べてみました。
すると、これがヒットしました。
痒疹診療ガイドライン2020(日本皮膚学会ガイドライン)
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/yoshinGL2020.pdf
保湿剤をどのように外用したら最も効果的かという
検討は全くなされていないが,痒疹に対し単に 4 週間
ラップするだけで皮疹が軽快するとともに,神経線維
の延長もみられなくなるという報告92)
がある.本症に
対する保湿剤の有用性は症例報告レベルでは散発的に
なされていた96)
が,宇都宮らは三例の難治例に対して
左右比較試験を行い,ストロングクラスのステロイド
外用剤と比べ,ヘパリン類似物質含有クリームの明ら
かな有用性を明らかにした97)
.
最も気になったのはここです。
ラップが効くらしい。
奏効した症例を詳細に検討してみると,長
期ステロイド外用が逆に新たなステロイド抵抗性の結
節性痒疹を作り出している可能性98)99)
があり,その場合
にはステロイド外用を中止し,保湿剤外用に変更して
みることで軽快が見られる99)
という.片山らもステロ
イド抵抗性痒疹の存在を以前から報告99)
しており,本
症に対する治療として専らステロイド外用薬が使われ
ている現状を考えると,ステロイド抵抗性結節性痒疹
の臨床的,組織学的特徴を明らかにし,それに対する
治療の開発は急務と考える98)
.この点に関し,最近筆
者らは,本症との類似点のある難治性アミロイド苔癬
患者 12例に対し,ヘパリン類似物質含有クリームの外
用療法を行い,単純塗布でも著明な効果を得ている100)
.
とくにそのうち 9 例に対しラップ療法を行い,6 例の
完治例を確認したことは,結節性痒疹に対する保湿剤
の有用性の検討を多数例を用いて行うべき事を示唆している。
ここもかなり気になるポイント。
ステロイドが逆効果になるケースもあるらしい。
で、実際にやってみました。ヘパリン&ラップ療法。
痒疹が出てるのは左の前腕部だから、そこのヘパリン塗って、寝る前にラップ巻いて。
今、10日程度やっていますが、経過は横ばいです。
乾燥はかなり改善したのだけど、肝心の痒疹が一向に消えない。
もう少し続けてみます。
しかし意外な効果が。
私、スネもかなり乾燥がきつくて、いわゆるサメ肌ってやつなのですね。
これももう20年以上、症状が向上しなかったのですが、ついでにヘパリン塗ってラップ巻いてみたんですね。
そうすると、3日程度でツルツルになったのです!
20年以上変わらなかったのに3日でこんなにツルツルになったのは本当に驚きで、喜びでした。
同じような症状の方にはぜひ一度試してみてほしいです。