「人たらしってあんまり好きじゃないけど、やはり必要なスキルかもなー・・・」
と思い、手に取った一冊。
「人たらし」という言葉はやはりあまり好きになれませんが、
いろいろ円滑に進めるには、コミュニケーションのスキルも磨いておいたほうがいいかな、と思うことができました。
「人たらしってなんか嫌い」
「人間関係って何か苦手・・・」
って思う方は一度読んでおいたほうがいいかもです。
以下、印象に残った内容をシェアします。
米国のGDPの26%がコミュニケーションスキルが生み出したもの
アマンダベネットという米国の経済学者の調査では、
米国のGDPの26%がコミュニケーションスキルが生み出したものなのだそうです。
2割強って、かなり大きいですよね。
コミュニケーションスキルを磨けば、自身の生産性も2割くらい上げられるかもです。
相手のまばたきを数えるようにすると自然なアイコンタクトができる
この本で、これが一番実効性が高かったかもしれません。
目を合わせたいけど、恥ずかしいし、凝視しているっぽく思われるのも嫌だし・・・
ってな感じで、私は人と目を合わせるのがとても苦手です。
けど、まばたきを数える、って考えると、
「あ、この人、どの程度まばたきしてるんだろ?」
って感じで、自然に視線を合わせることができるようになった気がします。
これは継続してやっていきたいです。
倒置法を用いる、両眉を押し上げる、目を見開いて
倒置法を用いるというのは例えば
「ワクワクするような話ですよ、聞いているだけで!」
って感じです。
適度に文法を崩すと、相手の話に興奮している印象になり、良いとのこと。
加えて、目を見開いて眉を押し上げると尚良いとのこと。
例えばの話…で相手のホンネを暴く
「例えば、1年契約にするとどれだけ下げられる?」
「例えば、一括現金払いにするといくらになる?」
こんな感じの質問で、相手のホンネを暴けます。
何度も同じ事を繰り返す「壊れたレコード」
「すみません、何度も申し上げている通り、返品はできないんです。」
的なセリフを、何を言われても繰り返す。
これは、意識すれば使うことができそうです。
議論がウロウロしても、繰り返し同じことを主張するってのは、どの場面でもかなり有効かなと思います。
先に、謝礼をする
この本に紹介されていた研究によると、先に報酬を渡しておいたほうが、仕事のパフォーマンスが高かったとのことです。
トイレによく貼ってある
「いつもきれいにしていただき、ありがとうございました」
みたいなものでしょうか。
仮説と検証を繰り返す
いろいろなやり方があるけど、やはり人によって効く、効かないがある。
なので人によってやり方を検証して、ブラッシュアップしていきましょう、
というのが結びでした。
ここでも仮説と検証、なのですね。
「あの人、ちょっと強めに言ったらどうなるかな?」
「あの人、今回は聞き役に徹して接してみよう」
とか、試してみたらいいのですよね。
今まで思いもしなかった考えです。
「人たらし」が嫌いな人ほど、一読しておくと良いのかも
冒頭にも書いた通り、私は人たらしが好きではありません。
それは実は、うらやましいからなのかもしれません。
私は人間関係が苦手で、あまり人に優遇された経験がありません。
なので人たらしの人が多くの人に優遇されているのを見て、内心とてもうらやましくて、良い印象を持たなかったのかなと思います。
この本は、私と同じ思いをしている人ほど、実は読んだほうが良いのかもしれません。
人たらしのスキルが無いってことは、逆に伸び代しか無いってことです。
スキルを身につければつけるほど、居心地の良い経験を増やすことができるのかなと思います。
というわけで、人間関係が苦手なシャイなあなた!
是非ご一読ください^^。