生きるのをもっと楽に、楽しく

1976年生まれの男性。 コピー機メーカー勤務の会社員です。 いろいろ生き辛さを感じていて、ちょっとずつでも生きるのを楽に、 そして楽しくしていきたいなぁと感じています。 このブログを通じて波長の合う人とつながれればいいなぁと思っています。

リーダーたるもの聖人君子であるべき!と思ってる人に是非読んで欲しい【悪いヤツほど出世する ブックレビュー】

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 「リーダーたるもの聖人君子であるべき!」

 

と思ってる人には是非読んでもらいたいです。

あと、正義は勝つ!的な公正世界仮説を信じてる人にも読んでもらいたいです。

 

酷いリーダーは山ほどいるし、

憎まれっ子世に憚る、的に罰も受けずにのさばり続けてる酷いリーダーも多くいる。

 

リーダーに変な幻想を持たず、現実を見ていきましょう

 

というのがこの本の主旨です。

 

「キラキラリーダーシップ論などクソ」という強いメッセージ

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この本の原題は

 

LEADERSHIP BS

 

BSとは、牛のオシッコ つまりはクソ、という意味です。

世には多くのリーダーシップ教育がありますがそれらがいかに欺瞞に満ちており、それを信じる人たちを苦しめているのかについて豊富な事例を混じえてこれでもか!という程に否定しています。

 

キラキラリーダーシップ論などクソ!

 

というタイトルの方が本書の内容を正しく表していると思います。

 

「悪いヤツほど出世する」

 

という邦題はキャッチーで良いタイトルだと思います。

ただ、私が読んだ限りでは「悪いヤツほど出世する」という論も事例もありませんでした。

あったのは、世界の名だたる企業のリーダー達が決して聖人君子などでは無かったという事実です。

代わりに、キラキラリーダーシップ論を信じたばかりに失脚してしまった事例が多く紹介されている。

だから、LEADERSHIP BS なのでしょうね😅

 

筆者の示す解決案は「現実を見ること」「実績を測って結果に責任を負わせること」

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筆者の示す解決案は

 

「現実を見ること」

「実績を測って結果に責任を負わせること」

 

です。

現実を見るってのは、要は聖人君子なリーダーに期待するな、ってことですね。

実績を測るってのは、部下からの評価などを指標にしてリーダーシップを測り、その数値で評価するってことですね。

 

リーダーに期待していた自分に気づき、ちょっと生きるのが楽になった

この本を読んで、自分がリーダーや目上の人に期待しすぎていたことに気付きました。

リーダーって、そんなに期待しちゃいけなかったんですね。

この本に掲載されているクソなリーダー事例を多く見ているうちに自分の上司はむしろマシな方では?と思い生きるのが楽になりました。

測定が現状を向上させる、というのにも納得しました。

今までも数値を使って測定をすることの大切さには気づいていましたが、改めて再認識した形です。

正しいKPIを探していきます。

 

おまけ 雑多な感想

最後に、ちょっと先に書ききれなかったけど印象に残ったことを書いていきますね。

 

リーダー教育が進歩しないのは、受講者の評価を基準にしているから

リーダー教育がキラキラした理想論ばかりなのは、それが受講者の評価を基準にしているからとの論です。

リーダー教育の評価って、受講者の「部下」から評価されるべきですよね。

これは読むまでは気づけませんでした。なるほどねー!

 

いくつかの項目を特定して、毎日吟味するのは効果がある

リーダー教育の中でもいくつかの項目を特定してそれを自身が吟味することは効果がある、としています。

ここでも出てくるのは測定ですね。

ちゃんとKPI作って、振り返っていかねば。

 

東京電力の幹部が「良い例」として紹介されている!

東日本大震災で東京電力の幹部が報酬を削減したことを「良い例」として紹介されていました。

東京電力と言えば日本人からは印象が悪いのではないでしょうか?

しかしこの本では自ら身を切るという良い例として紹介されていました。

この事例の紹介後、業績を下げたにも関わらず巨額の報酬をせしめた海外の事例が山のように出てきました。

あいつらひでぇ・・・

ちょっと日本人が好きになりました。

 

「部下に対する態度」を測定項目にすれば効果は上がる

うちの会社でも評価項目にしてほしい・・・

 

「現場を歩き回る」という手法があるらしい

経営陣と社員の心理的距離を縮める手法として

 

マネジメント・バイ・ウォーキング・アラウンド(MBWA)

 

って手法があるらしいです。

あとリーダーに現場体験させたりってのも効果があるとのこと。

これ、もっと一般的になってほしいですね。

 

現実と向き合うための6つのヒント

  • こうあるべきだ、と、こうである(事実)を混同しない
  • 言葉ではなく、行動を見る
  • ときには悪いこともしなければならない、と知る
  • 普遍的なアドバイスを求めない
  • 「白か黒か」で考えない
  • 許せども忘れず

 

最終章に書かれていたものです。

理想主義に陥らず、現実を見ていけって感じですかね。