生きるのをもっと楽に、楽しく

1976年生まれの男性。 コピー機メーカー勤務の会社員です。 いろいろ生き辛さを感じていて、ちょっとずつでも生きるのを楽に、 そして楽しくしていきたいなぁと感じています。 このブログを通じて波長の合う人とつながれればいいなぁと思っています。

私が入社した時の上司が会社を去ります。【感情のお焚き上げ】

今月末で、私が入社した時の上司が会社を去ります。

シニア社員も満期勤め上げての退社になります。

 

この上司に、私は複雑な思いがあります。

 

彼は非常にエゴが強いと言うか、押しが強いと言うか、厳しいと言うか、要求がキツイと言うか。

まぁ、そんな感じの人でした・・・。

 

入社したばかりの私は彼の言う事を盲目的に正しいと信じて働きました。

彼の指示の元で動いていて

 

「え、なんでそんな事するの?!」

 

と聞かれたり、嫌な顔をされる事も多くありました。

今考えると、彼のやり方には周囲と軋轢のあることも多かったのかなと思います。

 

良かれと思い、一生懸命やった仕事を

 

「しょーもな」

 

と一蹴されたこともありました。

(あなたの指示通りやったのに・・・)

 

彼の指示で作成したデモが他部署の人への評判がイマイチな時に

 

「俺が思っていたのと違うわ」

 

と言われたこともありました。

(他部署の人間の前で部下をフォローしないとか、今でもありえないなぁと思います。)

 

業務で私が危機感を持ったことを報告すると

 

「それは脅しやで」

 

と言われたこともありました。

(いや、部下のこーゆー報告は「よく報告してくれた!」が第一声でしょうが。バカなの?)

 

これは、まぁ今となってはそう言いたくなる気持ちも意図もわかるのですが、当時の私には絶望しかありませんでした。

 

そんな事が続いていたので、私はうつ病を患い、5ヶ月間休職しました。

復職後も、彼の下で働きました。

 

程なくして私は異動して、彼の下から去りました。

しかし、業務内容はほぼ同じだったので、彼とは近い組織にはいました。

それでも彼の下から離れることで、少し気が楽になりました。

 

そして彼は管理職を外れ、更に当時のは開発業務からも外れ、私は彼とは完全に離れることになりました。

転がり落ちるように評価や待遇が落ちる彼を見て私は

 

うん、会社は彼を正しく評価しているな( ´_ゝ`)

 

と安心しました。

 

私は彼をとても恨んでいました。

自身が苦しみ、うつ病を患い休職してしまったのは、すべて彼に要因があると思っていたのです。

 

しかし今はちょっと違うかなと思っています。

彼が酷かったのは今でもそう思うのですが、休職にまで転落してしまったのは、私にも要因があったと思っています。

上司である彼の言う事を絶対視して、思考停止して彼を盲信していました。

勝手に盲信して、それが間違っていたら恨む、という、ちょっと自分でもどうなんだ、という思考でした。

初めての上司ということで、ある意味依存していたような気がします。

もしタイムマシンがあったら当時の自分に

 

「彼のことを盲信したらダメだよ。もっと自分の頭で考えて」

 

と言ってやりたいです。

 

彼と離れて10年ちょっと。

 

私は異動して、彼と同じ部になりました。

もう彼のことは吹っ切れていたつもりですが、やはり近づくと心がざわざわしました。

久々に見る彼はやはりカリカリしていました。

彼の上司とも折り合いが悪く、周囲も扱いに困っているようでした。

 

やっぱりそうだったんだなと、改めて思いました。

 

同じ部になったのですが業務で絡むことはなかったのですが、私が担当したシステムを彼が使うことがあり、彼と絡むことがありました。

その時は、彼と普通にやり取りすることができました。

 

彼と、普通にやり取りができた。

 

これは私にとっては大きいことでした。

彼に対する思いは消化されること無く別れるのだろうと思っていたからです。

感情があふれることはありませんでしたが、

 

良かったな

 

という静かな感情が沁み渡るように心に広がるのを感じられました。

 

彼を殺したいと思うほどに恨んだこともあります。

強く軽蔑したこともあります。

そして今でもやはりちょっとアレな人だと思っています。

 

ただ、彼も大変だったのかなと思います。

多くのプレッシャーの中で、私にしわ寄せが来たのかなと思います。

そして私は勝手に彼に親にも似た感情を一方的に抱き、愛してほしいと願ってしまったのかなと思います。

そんな願いは叶わないのに。

彼は上司であった当時も、私の名前を間違える程度の認識だったようです。

関心が薄かったんですね。

 

こうやってニュートラルな思いで別れられるというのは良かったなと思います。